佐賀市議会の御厨洋行議員(53)=2期、自民清流=が19日、市立小学校のフリー参観で講師役を務めた動画をSNS(交流サイト)に投稿したとして、会派代表者会議の場で謝罪した。学校で撮影した写真や動画はSNSなどに投稿しないよう、校内に文書が掲出されていた。

 関係者によると、御厨氏は6月8日のフリー参観に訪れた校内で、教員から議会をテーマに話してほしいと講師役を依頼され、教室で約20分にわたり話した。その様子を保護者の一人が撮影。御厨氏はその映像を受け取り、5種類ほどのSNSに投稿した。子どもの顔は映り込んでいない。

 御厨氏は投稿を知った学校長から削除要請を受け、一部のSNSを除き削除した。市教育委員会は正式な手続きを経ずに外部講師を依頼した教員と、校長を口頭で注意した。

 市議会の会派代表者会議が19日、御厨氏から事情を聞き取った。学校で撮影した動画のSNSへの投稿について「張り紙を見て、だめと分かっていた」と認め、「重大な過ちだと思います。申し訳ありません」と謝罪したという。

 出席した会派代表者からは「辞職勧告を」との声のほか、謝罪を求める意見も出たという。定例市議会最終日の25日に、全員協議会で謝罪を求める。

 御厨氏は佐賀新聞の取材に「代表者会議は非公開で、内容を外に出してはいけない決まり。関連する事案に関して一切話せない」と述べた。(川﨑久美子)