佐賀市上下水道局は19日、下水道使用料を9・25%値上げする方針を市議会に示した。高度経済成長期以降に整備されたインフラの維持管理が全国的な課題となる中、下水管の老朽化対策や地震対策などを着実に進めるため値上げに踏み切る。関連する条例改正案を8月議会に提出し、可決されれば、2026年4月から、新たな使用料の適用を予定している。値上げは16年ぶり。

 同局が建設環境委員研究会で、今後の収益と費用の見通しを示した。人口減や節水機器の普及などにより使用料収入が減少する一方、物価高騰で物件費は増加。26年度から純利益が赤字となり、資金残高も28年度に底をつく。