4月にオープンした上峰町の道の駅「かみみね」で、同じ建物内にある認定こども園「ひよ子こども園カゼマチ」の園児が買い物を楽しんだ。町が進める中心市街地再開発事業の最初の大型施設は客足が好調で、園児たちは店内のにぎわいを感じながら新鮮なメロンや桃を選び、園でフルーツゼリーを作った。
年少と年中の約15人が16日、1階の直売所を訪れた。店員から「メロンは底が柔らかいものがおいしい」などとアドバイスを受けながら店内を回り、お目当ての果物を買い物かごに入れた。翌17日には、ゼラチン入りのゼリーの素をかき混ぜたり、買った果物をスプーンでくり抜いたりして、フルーツゼリーを作った。完成したゼリーは給食の時間に振る舞われた。
道の駅に家族とよく訪れるという田端健二ちゃん(4)は「園のお友達と行くのは初めて。選んだメロンをみんなで料理できて楽しかった」と笑顔で話した。川原俊史園長(49)は「道の駅ができたことで、子どもたちが料理教室だけでなく、買い物も実践できるようになった。今後も地域と連携した取り組みを考えたい」と話した。
道の駅はオープンから2カ月半がたち、レジ通過客数は4月が約5万3千人、5月は約5万8千人と増加している。休日には家族連れも目立ち、貸し切りバスの観光ルートに含まれていることもあり、県外からの客も多いという。
山﨑宏幸駅長(68)は「ゴールデンウイークもあり、5月の売り上げは1億円を超え、良好な滑り出しだった」と振り返り、「地元の新鮮な食材を食べて、子どもたちに元気に育ってほしい。これからも協力していきたい」と語った。(樋口絢乃)