参院選のポスター掲示場を設置する業者=佐賀市駅前中央

 佐賀市選挙管理委員会は18日、夏の参院選に向け、候補者のポスター掲示板の設置を始めた。県選管によると、県内に設置予定のポスター掲示場は2210カ所の予定で、前回の参院選より50カ所ほど減る見通し。佐賀市内では7月2日までに、計357カ所に設置する。

 掲示板は縦90センチ、幅270センチで、10人分のポスターを貼ることができる。10枠はこれまでの参院選で最も多いという。

 設置作業は、市役所前バス停北側で始まり、委託業者が掲示板を設置。市選管の担当者が、注意書きの文言や枠の寸法に間違いがないかを確認した。市選管事務局の塚原卓也副局長は「ポスターをきっかけに、選挙や政治に関心を持っていただき、投票行動につながれば」と呼びかけた。

 参院選は物価高騰対策や消費税減税などを争点に、7月3日公示、20日投開票が想定されている。佐賀選挙区(改選数1)には、これまでに4人が立候補を表明している。

 選挙ポスターを巡っては昨年7月の都知事選で、多数の同一ポスターや、ほぼ全裸の女性など品位を欠くポスターが張られた問題を受け、公選法が改正された。ポスターに候補者氏名の明記を義務付けたほか、ポスターに他人や他の政党の名誉を傷つけ、品位を損なう内容を記載してはならないと定めた。(川﨑久美子)