洋画部門で最高賞に輝いた江口利道さんの作品「土偶の森」

 佐賀美術協会(渡邊成樹理事長)は18日、「第107回佐賀美術協会展(美協展)」の入賞・入選者を発表した。全4部門のうち最も出品数の多い洋画で一席となった江口利道さん(75)=佐賀市=の「土偶の森」をはじめ、入賞作などは20日から佐賀市の佐賀県立美術館で展示する。

 各部門の最高賞となる佐賀美術協会賞は、日本画が佐賀北高3年の石隈はるかさん(18)=小城市=の「境界の海」、彫塑は佐賀大4年の杉吉亜依奈さん(21)=佐賀市=の「しじまに住む」、工芸は佐賀大4年の渡辺結南さん(21)=佐賀市=の「泡沫(ほうまつ)夢幻」が受賞した。

 佐賀美術協会は1913(大正2)年、久米桂一郎、岡田三郎助、山口亮一らが地方の文化向上を目的に設立し、美協展は翌14年に始まった。人間国宝を含め、佐賀を代表する作家らが近作を発表している。

 今回は前回より5点少ない161点の応募があり、123点が入賞・入選した。会員・会友らの作品153点とともに、29日まで展示する。月曜休館、入場無料。(花木芙美)