主演で演出も手がける尾上松也さん=福岡市のホテルオークラ福岡

「劇場で歌舞伎の新しい1ページを見届けてほしい」とPRする尾上松也さん=福岡市のホテルオークラ福岡

フォトセッションで笑顔を見せる尾上松也さん=福岡市のホテルオークラ福岡

笑顔で手を振る尾上松也さん=福岡市のホテルオークラ福岡

佐賀での思い出や公演への意気込みを話す尾上松也さん=福岡市のホテルオークラ福岡

歌舞伎「刀剣乱舞 東鑑雪魔縁」のキービジュアル(C)NITRO PLUS・EXNOA LLC/歌舞伎『刀剣乱舞』製作委員会

 8月に博多座で上演される歌舞伎「刀剣乱舞 東鑑雪魔縁(あずまかがみゆきのみだれ)」に出演・演出する尾上松也さんが10日、福岡市で会見を行い、博多座公演への思いを語った。松也さんは「大好きな博多の地で、自分が手がける作品を見ていただけるのが楽しみ。歌舞伎の新しい1ページを見届けてほしい」と呼びかけた。

 歌舞伎「刀剣乱舞」は、人気ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」が原案の新作歌舞伎。今作は23年7月に上演した歌舞伎「刀剣乱舞 月刀剣縁桐(つきのつるぎえにしのきりのは)」に続く第2弾で、九州初上陸となる。出演者は松也さんのほか、中村獅童さんら豪華な顔ぶれが出演する。

 物語は、鎌倉時代の歴史書「東鑑(吾妻鏡)」を踏まえた、鎌倉幕府三代将軍・源実朝の時代が舞台。鶴岡八幡宮で起きた「源実朝暗殺事件」を題材に、歴史改変をもくろむ敵「時間遡行軍」との戦いに刀剣男士が出陣する様子を描く。また見どころの一つ、大喜利所作事の「舞競花刀剣男士(まいきそうはなのつわもの)」は、同作に登場する八振りの刀剣男士が舞い踊り、歌舞伎の美しさを届ける。

 松也さんは前回に続き、刀剣男士・三日月宗近役と、今作のオリジナルキャラクターの悪役の羅刹微塵の二役を演じ、演出も務める。松也さんは「歴史から敵を守るというシンプルな物語の中で歌舞伎らしさを残しつつ、分かりやすい構成になっている。歌舞伎初心者にも、肩肘張らずに楽しんでもらえる作品だと思う」と話した。

 佐賀の歌舞伎ファンに向けて、松也さんは「以前、博多座公演の休演日に武雄温泉を訪れてリラックスした思い出があり、恩返しに佐賀の皆さんを癒やしたい。佐賀の皆さん、ぜひ劇場にお越しください」と笑顔を見せた。

 博多座公演は8月5日から11日までで、チケットは28日午前10時から発売する。A席1万5500円、特B席1万2500円、B席9000円、C席、5500円。問い合わせは博多座、電話092(263)5555。(坂本有佐)