高いエネルギー効率を実現できる技術として世界的に注目を集める「ダイヤモンド半導体」を開発している佐賀大は、無線通信機器メーカー大手「JVCケンウッド」(本社・横浜市)と共同研究を行っている。無線通信機器や光通信技術の高度化など幅広く研究し、ダイヤモンド半導体の実用化を加速させる。

 同社は、無線システム事業や映像・音響機器、車載機器などを手がける。社長は白石町出身の江口祥一郎氏。事業創出や最先端技術を評価するノウハウなどで佐賀大の研究を支える。

 佐賀大は支援を受けながら基盤技術を開発し、通信用半導体の技術情報の提供などを同社に行う。無線通信機器の小型化や省電力化、過酷な環境での使用、光通信の効率化などが見込まれる。共同研究は4月から開始した。