立憲民主党選対委員長の大串博志代表代行(衆院佐賀2区)は17日、夏の参院選の改選1人区を巡り、佐賀、岐阜の両選挙区で立民候補が国民民主党県連の支持を受けると発表した。一方、滋賀選挙区では立民が擁立を取り下げる。野党の競合を避ける対応で、「参院選に向け、野党側が勢いを付けていく意味で大変意義がある」と強調した。
佐賀選挙区を巡っては、国民県連が13日に独自候補擁立見送りを表明し、16日に連合佐賀と立民、国民の両県連が協議。国民県連が立民の公認候補で新人の元佐賀市議富永明美氏(51)=佐賀市=を支持することを決めた。
大串氏は「滋賀選挙区で公認を取り下げることは大きな決断だった。それに対し、最大限効果のある内容で合意したい思いで佐賀と岐阜を選んだ。力を合わせることで非常に大きな力になる」と期待した。
福井と奈良の両選挙区での国民との競合状態は残るものの、「全国的に見渡しても、整理された形で1人区を戦っていく体制がほぼできた。与党の改選過半数割れという大義のため、各野党と連携していきたい」と述べた。
佐賀選挙区には、自民党現職の山下雄平氏(45)=2期、唐津市、政治団体「NHK党」新人のシステムエンジニア松尾芳治氏(47)=福岡市=、参政党新人の自営業下吹越優也氏(31)=佐賀市=が立候補を表明している。(大橋諒)