博多人形師の二代目西頭哲三郎さん(故人)の妻・栄子さん(68)=福岡市=と、染色作家の岡田真美子さん(44)=佐賀市=による初めての親子展が、佐賀市東佐賀町のギャラリー喫茶欒(まどい)で開かれている。文字の魅力を表現した西頭さんの書と、カラフルな岡田さんの染色作品計約200点が並ぶ。15日まで。
さまざまな文字を絵のように書く西頭さんは、「宙」をダイナミックに仕上げた。薄く書いた文字が乾かないうちに文字を重ねる「たらし込み」の技法で、うかんむりを土星のように見せた。
岡田さんの「紫の淵」は、植物や空などの自然をモチーフに蠟(ろう)染めをした華やかな色合いの作品。手元に置いた草花をスケッチしながら黒い線を引いて色を重ね、自然の生命力を感じさせる。
岡田さんは「染色の美しさとともに、母が表現する文字の自由さや力を感じてほしい」と話す。
午前11時~午後5時(最終日は午後4時まで)。14日午後1時、同2時半に蠟染めの体験会(2千円)を行う。各回先着4人。(坂本有佐)