自衛隊輸送機オスプレイの佐賀空港配備まで1カ月を切る中、佐賀県の山口祥義知事は12日に開会した6月定例県議会で、「駐屯地と地元の間で互いに信頼関係を構築してほしい」と述べた。国が国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門に新設する方針の排水設備に関しては、海況改善に期待感を示した。

 提案事項説明で、就任1期目から向き合ってきた配備要請の経緯に言及した。2015年2月に当時の左藤章防衛副大臣から要請を受けた際に「曖昧な説明が多かった」として将来像の明確化を求めた。中谷元・防衛相から米海兵隊利用が要請内容から取り下げられたことが「大きな転換点になった」と振り返った。