舞台あいさつの後、川浪秀之監督(手前)から花束を受け取る主演の1人の久佛恭平さん=太良町自然休養村管理センター

上映後にあいさつをするヒロイン役の福井智菜美さんら出演陣。右端は川浪秀之監督=太良町自然休養村管理センター

 太良町に移住した若者たちを描いた青春映画「TARA・ROCK」が完成し、7日に同町自然休養村管理センターで上映会が開かれた。500席のホールを埋めた町民らが、町おこしに奮闘する若者たちとスクリーンに映し出されるなじみ深い風景に拍手を送った。

 佐賀市を中心に活動するロックバンド「BeatCrab」の3人が実名で出演。太良町に移住してきたメンバーとヒロインのタウン誌記者らが時にぶつかりながらも音楽による町おこしに関わり、太良の魅力や自分たちの力に気づいていく。

 ミカン畑や輝く有明海、漁村の路地なども撮影。演技経験のない町民を要所にキャスティングし、エキストラにも町民が協力した。脚本も手がけた川浪秀之監督(53)が上映後、「言葉にできていなかった太良の魅力を伝えられたならうれしい」とあいさつした。

 8月16日は佐賀市のアバンセで、同31日には同市のライブハウス「佐賀GEILS」で上映する。各地の映画祭にも出品する予定。(矢野耕平)