梅雨前線の影響で佐賀県内は10日、激しい雨が降り、午前中の通勤時に佐賀市で44・0ミリ、嬉野市で40・5ミリの1時間雨量を観測した。佐賀地方気象台は、11日明け方にかけて局地的に雷を伴った激しい雨が降る恐れがあるとして、引き続き土砂災害や低い土地の浸水などに警戒を呼びかけている。
雨の影響によりJR筑肥線やJR唐津線などの一部区間で朝に速度規制を実施し、ダイヤが乱れた。また、各地で道路の冠水が相次ぎ、武雄市の国道498号や嬉野市の県道などで一時通行止めになった。大町町の大町温泉ひじり乃湯では、駐車場脇で高さ10メートルほどの木が送電線や電柱を巻き込んで倒れているのが確認された。
同気象台によると、9日の降り始めから10日午後4時までの雨量は嬉野市188・5ミリ、佐賀市151・5ミリ、白石町151・0ミリ。11日に予想される1時間雨量は多い所で南部、北部ともに30ミリ、11日午後6時までの24時間雨量は多い所で南部、北部ともに80ミリを予想している。(取材班)