武雄市の市文化会館大ホールが耐震補強工事による長寿命化から一転、廃止・解体の方針が示されたことで市民の間に波紋が広がっている。9日の市議会一般質問で取り上げられ、傍聴席は再考を求める市民らでほぼ満席になった。小松政市長は「全ての人から理解を得るのは難しいが、解体しても文化振興の流れを止めることはない」と理解を求めた。
大ホールの整備方針を巡っては、市は当初、耐震化を図り存続する方針だったが、物価高による事業費の上振れを理由に、5月に廃止・解体へ方針を変更。6月12日までパブリックコメントを実施している。
一般質問で、古賀珠理議員は「改修方針から1年余りでの転換に戸惑う市民も多い。市民と向き合ってきたのか」とただした。