佐賀新聞社の記者がつづる教育や子育てをテーマにしたコラムです。

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 娘の誕生日プレゼントに家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」を買うかどうか。娘との駆け引きを半年前にここで書いた。「学年×15分、毎日勉強すること」を条件にしたら「それならいらない」とあっさり断られ、「こんなことなら学年×10分にしておけばよかった」と結んだ。

 今回はその続編。小4の娘の欲しがる気持ちはくすぶり続け、友だちの家で遊ぶたびに膨らんでいく。コラムを覚えていて「学年×10分、40分ならできる」と言い張る。こちらは話のオチにしただけだが、新聞に書いたことがうそにならないように言行一致は守りたい。まずは1カ月続けられたら買う、と約束。新たに「勉強した時間以上にゲームをしない」を条件に加えた。

 「ニンテンドーにむけてがんばる!」と書いたチェックシートを手作りし、現在2週間ほど継続中。娘の調査では「10人中9人ぐらいは持っている」そうで、クラスメートには娘の応援団もいるという。

 家庭学習が習慣になればとの一心で、もはや誕生日は関係ない。「買ったらお父さんと遊ぶ」と娘。「ゲームをした時間、お父さんはお母さんのお手伝いをしたらいいんじゃない」だと。(佐賀新聞社 宮﨑 勝)

※佐賀県PTA新聞2022年6月・7月号に掲載