佐賀県内の茶道部の生徒たちが一堂に会する「学校茶道合同茶会」が8日、佐賀市文化会館で開かれた。中学から大学までの27校から約230人が参加、互いに茶を点(た)てて味わい合った。
畳に座る「薄茶(うすちゃ)席」と椅子に座る「盆略席」が用意された。生徒たちは茶を点てる役、菓子や茶を運ぶ役、客役を交互に体験した。一つずつ丁寧に作法や所作を確認しながら、緊張した面持ちで「お点前」を披露した。
他校の生徒が入れた茶を味わった富安紗也さん(佐賀西高2年)は「みんなの所作を見てとても勉強になった」と話した。
茶会は毎年1回開き、今年で42回目。茶道裏千家淡交会佐賀学校茶道連絡協議会(村岡安廣会長)が日頃の稽古の成果発表と他校との交流を目的に主催している。同協議会の西津宗倫委員長は「生徒たちの心を込めたおもてなしに安心した。若い頃にこういう経験をしたということが必ず将来役に立ってくれる」と話した。(上田遊知)