陸自輸送機オスプレイの佐賀空港への配備が約1カ月後に迫る中、機体を運用する輸送航空隊を率いる青山佳史(よしじ)隊長が報道陣のインタビューに応じた。青山氏は機体の安全性への懸念が根強いことを踏まえ、「飛行の安全を最優先に任務を遂行する」と強調し、地域の生活環境に与える影響に心を砕きながら部隊の練度を高める姿勢を示した。(構成・大橋諒)

 

―改めて、佐賀空港にオスプレイを配備する意義は。

 オスプレイは、相浦(長崎県)に駐屯する水陸機動団を迅速に島しょ部へ輸送するのが主な任務で、そのために必要不可欠な航空機だ。木更津(千葉県)よりも佐賀という、より距離の近い場所に移駐することは大変意義がある。水陸両用作戦を担うため、水陸機動団のほか、佐世保の海上自衛隊や航空自衛隊との連携もより図られる。オスプレイは今後、単機での運用ではなく、複数機を使った形での運用も目指していかなければいけない。部隊としてしっかり訓練をしていく。

―オスプレイは米軍機の事故や自衛隊機のトラブルも発生し、安全性に根強い懸念の声がある。