交通安全対策について話し合ったAKPの初会合=有田町役場

 伊万里署と有田町、有田地区交通安全協会によるAKP(有田交通安全プロジェクト)の初会合がこのほど、町役場で開かれた。昨年町内で交通死亡事故が多発したことを受けて発足し、事故をなくすための取り組みについて話し合った。

 4月に町民を対象に交通安全対策のアイデアを募り、寄せられた約50件の中から効果が望める施策を探った。県の交通安全キャラクター「マニャー」を活用したアイデアが多く、有田焼のお守りや飛び出し注意看板の製作に向けて準備を進めることにした。

 また、夜間に高齢の歩行者が事故に遭うケースが多いことから、服の色や反射材の有無によるドライバーからの見え方の違いを知ってもらう出前講座を開くことを決めた。町が交通安全に関する宣言を掲げ、町民の意識向上も図る。

 会合は年数回開く。県警によると、交通安全対策で警察署と市町が独自に連携するのは珍しく、平川博幸署長はあいさつで「警察の力だけでは限りがあるので、関係機関と一緒になって問題を解決していきたい」と述べた。

 町内では昨年5件の交通死亡事故が発生し、県内の市町では唐津市と並んで最多だった。(青木宏文)