佐賀市金立町の児童福祉施設「乳児院みどり園」で発生した職員殺傷事件で、逮捕された女(28)が5月13日に佐賀県警に保護された際、佐賀中部保健福祉事務所が措置入院の要否などを判断するための「医師の診察は不要」と判断していたことが分かった。県は「当時の判断は適切だったと考えている」との認識を示した。
県によると、5月12日に女が児童相談所に相談で訪れた際、児相は児童福祉法に基づき、子どもを一時保護した。翌13日、児相で女が「子どもを返してほしい」と言って職員ともみ合いになるトラブルがあった。児相は「返せる状態にない」として応じず、女を県警が保護した。