夏の暑さ対策として、窓や壁面をつる性の植物で覆って日差しを遮る「緑のカーテン」の講習会が29日、佐賀市の県立森林公園で開かれた。市内外から参加した41人が、座学や実演で緑のカーテンの効果や作り方を学んだ。
大久保元博副公園長が、地球温暖化問題について解説した。身近なところで実践できる緑のカーテンが室内温度を約3度下げることをグラフで示し、「節電や二酸化炭素削減に効果的」と強調した。
ゴーヤーの苗を使った実演では、植物管理担当者が植え方や水やりの回数、肥料のタイミングといった育て方のポイントをアドバイスした。参加者からは、プランターや土の選び方、ネットの設置の仕方などの質問が上がった。
佐賀市の枝吉幹雄さん(76)は「緑のカーテンを見かけるたびに、非常に良い取り組みだと感じていた」と話し、大久保副公園長は「エコカー試乗会などのイベントも定期的に開催しているので、来園して一緒に地球温暖化問題について考えてほしい」と呼びかけた。(伊東貴子)