四章 夏のひとり唄(15)【夏音譚(なつねたん)】 これまで外出を咎められることはなかったという安濃(あのう)様の御言葉。葛江(かずらえ)様は今回も同じであれと祈るような思いだったのではないでしょうか。 しかし、葛江様の危惧(きぐ)はまこととなりました。