有明海の養殖ノリが3季連続不作に見舞われるなど厳しい状況にある中、小泉進次郎農林水産相は29日、「非常に厳しい状況」との認識を示し、「現場の皆さんに政府が本腰を入れていると伝わるよう取り組んでいく」と漁場環境改善に意欲を見せた。

 参議院農林水産委員会で山下雄平議員(佐賀選挙区)が質疑に立ち、「漁業団体の皆さんが、ノリが不作という苦しい状況の中、断腸の思いで諫早湾干拓の潮受け堤防の開門調査をせずに有明海再生を目指すという政府の方針に賛同した。どう取り組んでいくか」と政府の対応をただした。