さが行動美術協会の展覧会「第48回さが行動展」が、佐賀市の県立美術館で開かれている。会員8人が中央展での受賞作など思い出深い絵画と彫刻17点を展示し、それぞれの歩みを振り返る。6月1日まで。
同市の塚原康子さん(59)は、2022年の中央展で行動美術賞を受賞した抽象画「Overflowing2」を飾る。「コロナ禍で制作時間が十分に取れ、楽しかった」と振り返る。
武雄市の下平武敏さん(81)は、同協会から会員推挙を受けた「旅芸人の唄」(1988年)を並べた。かつてにぎわった芝居小屋を記憶を頼りに描き、佐賀にわか役者の筑紫美主子さんの名も見える。
鹿島市の杉光定さん(75)は「150号級の作品がそろい、迫力ある展観。改めて振り返り、新しい気持ちになれた」と話す。午前9時半~午後6時(最終日は同4時まで)。入場無料。(花木芙美)