アルモニア管弦楽団(瀬戸要代表)が6月29日午後2時から、第24回定期演奏会を佐賀市文化会館大ホールで開く。指揮者の広上淳一さんとピアニストの掛谷勇三さんを招き、ラフマニノフの難曲「ピアノ協奏曲第3番」などを演奏する。
「ピアノ-」は数あるピアノ協奏曲の中で最も難しい曲の一つとされる。モーツァルトの交響曲第38番「プラハ」は自身の3大交響曲が生まれる前夜、オペラ「フィガロの結婚」後に作曲されている。12曲で構成されるビバルディの「合奏協奏曲」に収められた曲も披露する。
久原興民音楽監督が「日本で最も人気がある指揮者」だという広上さんは、NHK大河ドラマ「光る君へ」のテーマ曲を指揮するなど、日本音楽界をけん引する存在として知られている。ヨーヨー・マら名ソリストと共演し、マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督なども務める。佐賀には、日本フィルハーモニー交響楽団の九州公演で2022年に訪れた。
掛谷さんはラフマニノフの演奏で知られるバイロン・ジャニスに師事し、ラフマニノフの生誕130周年と150周年には全曲演奏会を開いた。久原音楽監督は「おそらく猛烈に良い演奏をしてくれるだろう」と期待を寄せる。
瀬戸代表は「人間的にも面白い広上さん、ラフマニノフの研究に熱心な掛谷さんと一緒にやれることにわくわくしている」と笑顔を見せていた。(花木芙美)
▼チケットは全席自由で2千円、当日500円増し。高校生以下は500円。問い合わせは同楽団事務局、電話0952(23)1918。
■子ども300人招待 アルモニア管弦楽団は、6月29日に開く演奏会に子ども300人を招待する。先着順で、申し込みの締め切りは6月16日。
対象は小学1年から中学3年の児童生徒で、応募多数の場合は早期に受け付けを締め切る。問い合わせは同楽団、電話0952(23)1918。