『復刻版 落第忍者乱太郎 ドクタケ忍者隊 最強の軍師』が出版されて約1年がたち、書き下ろしが追加された完全版が7月22日、発売予定となっている。著者の阪口和久さんは、本作を原作とした映画でも脚本を担当し、佐賀県内でも追加上映が行われる人気ぶりを見せた。阪口さんに、その魅力や制作秘話などについて話を聞いた。(コンテンツ部・池田知恵)
▶書評「復刻版 小説 落第忍者乱太郎 ドクタケ忍者隊 最強の軍師」

阪口和久さん(イラスト・尼子騒兵衛)
―映画の興行収入30億円突破した。今のお気持ちは。
まさかここまでとは思わなかった。2023年に公開された映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」に迫れたらと思っていた。
映画のプロデューサーから「興行収入15億円を超えた」という報告を受けたとき、とても声が弾んでいたのが印象に残っている。それを聞いて私もうれしくなった。
―小説は2013年の刊行で、11年越しの映画化だった。復刻版の発売からは1年がたった。ファンから熱く支持される小説への評価をどのように感じているか。