地域医療機能推進機構(JCHO)佐賀中部病院(佐賀市)は、痛みや変形がある関節を人工関節に置き換える手術を支援するロボットを佐賀県内で初めて導入し、4月から運用を始めた。コンピューター制御のアームで正確な骨の切除や人工関節の設置をサポートし、安全で体への負担が少ない治療を目指す。
導入したのは、米国で開発された「Mako(メイコー)システム」。患者のCTデータから骨格や病態を立体的に捉え、治療計画を立案する。執刀医がアームを操作して骨を切ったり削ったりする際に位置を制御し、靱帯(じんたい)など周囲の軟部組織の損傷を防ぐ。人工股関節と人工膝関節の手術に対応しており、用途に応じてアーム先端のデバイスを替える。