佐賀県職員の退職者でつくる一般社団法人「佐賀県楠風(なんぷう)会」が24日、佐賀市の佐嘉神社記念館で定期総会を開き、解散を議決した。近年は収益事業が減って資金繰りが難しくなったことに加え、会員の減少と高齢化が進んでいた。「時代とともに絆の在り方が変わった」(副会長)。53年の歴史に幕を下ろした。
会員1008人のうち115人が出席、委任状提出者が563人だった。元副知事の池田英雄会長(70)は「会員の皆さまは退職後も後輩に優しいまなざしを向けてくれた。心のよりどころの楠風会がなくなっても、心根は生き続けると信じている」とあいさつした。