伊万里市黒川町の七ツ島地区にある「佐賀伊万里バイオマス発電所」の竣工式が23日に開かれ、関係者約120人が施設の完成を祝い、事業の安全を祈願した。発電所は4月から営業運転を始めている。
再生可能エネルギー事業を手がけるテスホールディングス(大阪市)の連結子会社の伊万里グリーンパワー(伊万里市)が事業を担う。発電所の出力は4・6万キロワット。インドネシア産のヤシ殻(PKS)を燃料にして一般家庭約8万世帯分の電気をつくり、九州電力送配電に販売する。
式で伊万里グリーンパワーの平倉正章社長は「地域と共に歩み、持続可能な社会の創成に向けて尽力していく」とあいさつ。深浦弘信市長は「発電所が持続可能なエネルギー供給の一翼を担い、地域経済の活性化や雇用創出、市民の環境意識の向上につながることを期待している」と述べた。(青木宏文)