会見で茶農家への支援を発表した村上大祐市長=嬉野市役所塩田庁舎

 嬉野市は23日、物価高騰に苦しんでいる茶農家に対し、10アール当たり2万円の支援金を交付すると発表した。関連事業費5500万円を含む一般会計補正予算案を、30日開会の定例市議会に提出する。

 今季の茶は、冬や早春の冷え込みで、質は良く単価は高いものの生産量の面では苦戦している。物価高騰で肥料や資材費が膨らみ、市の推計で、10アール当たりの経費は過去4年間で約8万円増えている。

 村上大祐市長は同日の記者会見で、「全国茶品評会で3年連続4冠を達成した日本一のうれしの茶を守るために、支援を実施する」と述べた。支援の上限は農家一戸当たり60万円。財源のうち5千万円は、国の地方創生臨時交付金を活用する。(矢野耕平)