子宮頸(けい)がんやヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンに関する情報を発信するイベント「じぶんごとカフェ」が31日午後2時から、佐賀市の佐賀大医学部臨床大講堂で開かれる。無料でコーヒーを提供し、ワクチンに関する知識や検診について分かりやすく伝える。
若者にHPVワクチンへの理解を促している学生団体「Vcan」と学内サークル「佐賀大学学生地域医療交流の会SCS」が主催する。医学の観点からワクチンや子宮頸がんの情報を提供し、人体を模したシミュレーターを使って検診を実演する。
昨年初めて開催し、100人以上が来場した。医学部5年の坂本智香さん(22)は「話を聞いてワクチンを打ち始めた人もいて、誰かの行動変容につながった手応えを感じた」と振り返る。
接種勧奨の中止期間に打つ機会を逃した人に向けた「キャッチアップ接種」は、3月末に接種開始期限を迎えた。坂本さんは「メディアなどでワクチンが取り上げられる機会が減った。定期接種の数が低迷しないか気がかり」と話し、「少しでも悩んでいるならぜひ来て」と呼びかける。
参加無料、午後3時半まで。31日、6月1日の両日に開催される医大祭のイベントとして開く。(花木芙美)