佐賀市の中心市街地を舞台にした「佐賀城下栄の国まつり」が、31日と6月1日に開催される。夏の風物詩として長く親しまれてきたが、熱中症のリスクを考慮して時期を前倒しして実施する。旧佐賀市と3町1村が合併して20周年となるのを記念し、ドローンショーなど多彩なイベントを企画している。
新市発足20周年記念の「ドローンショー」はこころざしの森で31日午後8時半から15分間、佐賀城下花火大会の前に開催する。500機のドローンが、金魚やちょうちんなどの祭りにまつわる巨大な絵を夜空に描く。
1日午後1時からの「きてみん祭パレード」には、高校の吹奏楽部や音楽隊が出演するほか、「こどもみこし」「大人みこし」が登場し、迫力あるパレードで盛り上げる。ダイナミックな音楽と踊りを見せる「YOSAKOIさが」(両日正午から)や、沖縄と佐賀がコラボした飲食ブースなどもある。
熱中症対策として、2日目の開始時刻を2時間早めて正午とする。熱中症のリスク軽減が予測されるためか、1日の「こども総おどり」の参加者は前年を340人上回る一方、「総おどり」の参加者は477人減少している。市観光振興課は「開催日を変更した初年度で、企業の繁忙期などと重なったことが要因。開催時期が浸透していけば参加者も増えるのでは」とみている。
佐賀城下栄の国まつり振興会の牛島英人会長は「新市誕生20年の記念の年。楽しんでもらえるまつりにしたい」と話す。(坂本有佐)