太良町を舞台にした映画「TARA・ROCK」の完成が間近となった。ロックでの町おこしをテーマにした青春映画で、昨年10月から町内各地で撮影が行われた。6月7日午後2時から、同町自然休養村管理センターで披露上映会と舞台あいさつを行う。
映画は佐賀市のロックバンド「BeatCrab」の3人が主演し、メンバーやタウン誌の記者など移住者と地元住民が、町おこしを巡って物語をつむぐ。生徒も参加して太良高でロケを行い、町内外の約120人がエキストラを務めたライブシーンを撮影したほか、海やミカン山など町内の景観も映像に収めた。
2018年にも自主製作映画「黒神よう子の人形」を撮影した川浪秀之さん(53)=佐賀市=が監督と脚本を務めた。川浪さんは「人を元気にする太良町のパワーを感じてほしい」と呼びかける。
タウン誌の記者を演じ、初めて演技に挑戦した福井智菜美さん(34)=太良町=は「この映画が、何かを始めたり、わくわくできることを探すきっかけになればうれしい」と語った。
上映会は観覧無料。上映後に川浪さんらが撮影の裏話などを語る。8月には佐賀市でも上映する。問い合わせは川浪さん、電話080(6993)8219。(花木芙美)