子どもや高齢者など地域の人たちの居場所づくりを目指す「みんなの100円食堂」の特別イベントが20日、多久市北多久町の「アートスタジオボンドバ」で開かれた。JAさがが県産の農畜産物を提供し、バスケットボールB1・佐賀バルーナーズの選手たちも参加。家族連れら約150人が、料理を味わいながら交流を楽しんだ。
提供された肥前さくらポークや野菜をふんだんに使ったカレーとサラダが用意され、バルーナーズの角田太輝選手(25)=江北町出身=と富山仁貴選手(22)も子どもたちとテーブルを囲み、学校やバスケの話をしながら触れ合った。
市内から訪れた立石季帆さん(6)、今泉維心さん(6)、山下栞奈さん(6)は「角田選手と一緒にごはんを食べて楽しかった。選手はかっこよかった」と声をそろえた。チーム最年少の富山選手は「交流できて貴重な経験。もっともっと地域に根付いていけたら」と語った。
「100円食堂」は、市在住の画家・冨永ボンドさん(42)のアトリエを開放し、妻の美紀さん(42)や地域のボランティアらが毎月第1土曜に実施している。美紀さんは「今回を機会に子どもたちの参加が増え、居場所づくりにつながれば」と話した。(古川浩司)