出水期を前に浸水対策などについて確認した鳥栖市浸水対策検討会=同市役所

 鳥栖市内の浸水被害が頻発するエリアについて市と国、佐賀県が連携して効果的な対策を話し合う鳥栖市浸水対策検討会が21日、市役所で開かれた。市関係部局と国土交通省筑後川河川事務所、県東部土木事務所などの関係者が参加し、出水期を前に浸水対策を情報共有した。

 対象エリアは、道路冠水による県道17号の通行止めが近年多発している鳥栖地区南部、鳥栖駅前、旭地区、基里地区の4地区。本年度は昨年度に続いて市道、県道の側溝や水路の清掃を行うほか、鳥栖地区南部に流れ込む轟木川上流域のため池を治水用に新たに整備し、下流域の浸水被害軽減を図ることを確認した。

 検討会は昨年2月から開始。対象エリアの河川しゅんせつや水路の改善、市道・県道への監視カメラ設置などに取り組んでいる。(樋渡光憲)