佐賀電算センターは8月1日から、社名を「SDCソリューションズ」に変更する。宮地大治社長に、新社名に込めた思いや期待を聞いた。
-新社名はどのような意味を持たせているか。
「佐賀電算センター」の「SDC」を残したのは、創立時の思いやDNAを引き継いでいきたいからだ。「ソリューションズ」は課題解決や問題解決の意。創立時から、お客さまに寄り添い、ニーズにITで応える仕事をしてきた。今後もそういう思いを持ち、企業や社会の課題の解決に応えていきたい。
-50年で事業内容は変わってきているか。
当初は大型の汎用(はんよう)コンピューターを導入し、中小企業向けの受託計算をしていた。紙で預かったデータを入力して計算や分析をし、財務諸表の出力や請求書発行などから始めた。やがて社会ではパソコンやインターネットが浸透。今は企業などで使ってもらうシステムの開発や、システムはうちが持ち、お客さまにネットワークで利用してもらうクラウドサービスなどを展開している。
20年ほど前からは、自社で開発したパッケージを全国で展開するサービスも行っている。福祉系業務システムは全国の約600自治体で利用され、調剤薬局向けの管理システムもシェアが高まっている。大手がやっていない分野にニーズがあり、それを解決することでお客さまの付加価値を上げていくことができる。
-佐賀県から全国で活躍する企業に成長した。
現在の売り上げは、県内と県外が半々くらいになってきている。サービスの形態は変わってきたが、お客さまに寄り添って思いを形にする姿勢は変わっていない。佐賀の皆さんのお手伝いをする中でシステムをつくり上げ、勉強させてもらい、そのノウハウを生かして全国へ展開することができた。地元に育てていただき、感謝を伝えたい。
-新社名に込めた今後の期待は。
50年の節目から新たなステージに進もうという思いを社員一同が持ち、100周年に向け出発したい。対外的には、いろいろな課題解決をしてもらえる会社と見てもらい、佐賀電算センターを知っている人にも新たな期待感を持ってもらえれば。世の中のさまざまな課題を解決し、もっと豊かな社会をつくっていけたらと思う。