急速に普及する生成人工知能(AI)をシニア世代が体験する教室が15日、基山町民会館で開かれた。60代以上を中心に約40人が参加し、暮らしに役立つ生成AIの活用法と注意すべきリスクを学んだ。
鳥取県などで企業や親子向けの教室やイベントを開催している生成AI活用アドバイザーの吉井秀三さん(47)が講師を務めた。
吉井さんは「専門家が使う従来のAIと比べて、生成AIは誰でも簡単に扱える」と便利さを紹介。基山町をテーマした佐賀弁の演歌を作って披露すると、会場から拍手が起きた。一方で、偽物の映像や偽サイトが簡単に作れることから「公式のサービスを慎重に使って」と呼びかけた。
便利な活用法として、参加者は料理のレシピ提案を試した。「春のおすすめレシピを教えて」と投げかけると、菜の花やアスパラガスなど旬の食材を使ったレシピが次々と表示された。
山里孝子さん(76)は「お好み焼きの変わったアレンジを尋ねると、レモン汁を提案されて参考になった」と話し、「家にある食材でレシピを考えてくれて、日々の献立に使えそう」と感心していた。(樋口絢乃)