石川県穴水町の解体されたビル跡地で行われたヒマワリの種まきに参加した中学生ら=20日午後

 能登半島地震で被災した石川県穴水町の商店街で20日、地元の中学生らが復興を願い、解体されたビルの跡地にヒマワリの種をまいた。黄色の大輪の花が咲く景色を通じて町民を元気づけ、商店街の再生につなげる狙い。7月中旬ごろに開花する見込み。

 穴水町商工会によると、商店街には地震前、約40の店舗があったが、半数近くが損傷し解体された。ビルの跡地では、町立穴水中の生徒も参加して土にまじったがれきを取り除き、ヒマワリを育てる土壌を整備した。

 20日は生徒や住民ら約50人が集まり、ハートをかたどった区画に種をまいた。中学2年原田凜太さん(13)は「夏にきれいに咲いてくれたらうれしい」と笑顔で話した。