高温や急な天候変化に対応するため、吉野ヶ里町の東脊振中は17日、体育大会を近接する同町文化体育館で行った。学校現場での熱中症対策が求められる中、初めて空調の効いた屋内で実施した。
同校は、暑さ対策などで5月の修学旅行と9月の体育大会の日程を入れ替えて行ってきたが、5月も気温が高いことも考慮し、生徒の安全確保の観点から屋内での実施を決めた。同体育館の空調設備のあるアリーナ(約1530平方メートル)で行った。
体育大会では、室内ならではの競技としてビニール製の大きな球体の中に入って押し合う「バブルボール相撲」など三つの新競技を生徒たちが提案し、取り入れられた。室内で危険性が高いリレーは廃止した。保護者は2階の観覧席から応援した。
同校の福田康司校長は「例年よりけがが少なく、熱中症になる生徒もいなくて安全に実施できた」と話した。同校では、来年度以降も継続して実施する方向で検討する。
県内では、昨年9月に鳥栖市の鳥栖商業高が鳥栖市民体育館で実施した。(上田遊知)