武雄河川事務所長・真鍋将一さん

 前職は岐阜県の河川課長。福岡市出身で、佐賀大農学部で大学院まで含め6年間学んだ。武雄勤務は初めてだが「ほぼ20年ぶりの佐賀で、“戻ってきた”という感覚の方が強い」と話す。

 2019、21年と立て続けに大きな水害に遭った地域だけに、住民に寄り添ったきめの細かい事業が求められると自覚する。九州で初めて特定都市河川に指定された六角川は全国的にも注目されており、「これからは結果を出していかなければならない」と力を込める。

 「利水」が専門だが、河川対策は「治水」と「環境保全」を加えた三つのバランスが大切とする。管内では武雄市など六角川流域の6市町が地域の特性も生かし、バランスの取れた対策を練り上げてきた。会議で自らの言葉で説明する首長に「感激した」という。

 武雄市内の官舎で単身生活を始めた。趣味は庭いじりで、1300ccの大型バイクも乗りこなす。4月の着任早々、武雄市職員でつくるツーリングクラブから「仲間に入りませんかと誘われました」と笑顔を見せる。(澤登滋)