茶をたてる真島美智子さん(右)=吉野ヶ里町松隈の修学院

 中国から日本に茶の栽培法を伝えたとされる臨済宗の開祖栄西の功績をたたえる「脊振千坊聖茶まつり」が14日、吉野ヶ里町松隈の修学院で開かれた。

 関係者約35人が出席し、住職で実行委員会会長の埜口(のぐち)諦順(たいじゅん)さんが「町民として先祖の偉業に感謝し、文化を継承していくことが大切」とあいさつし、法要を執り行った。茶道愛好家の真島美智子さんが茶をたてて献じ、栄西茶を使ったケーキなどが振る舞われた。

 修学院の近くにある霊仙寺(りょうせんじ)跡は、1191年に栄西が茶の種をまいて栽培を始めた場所と伝わる。まつりは旧東脊振村制施行100周年を記念し、1989年に始まった。(上田遊知)