日本ばら切花協会が開いた「第67回日本ばら切花品評会」で、太良町の石川華園が3席の神奈川県農産局長賞と、7席の日本花普及センター会長賞に輝いた。同園の石川栄治さん(47)、奈津子さん(44)夫妻は近年、最高賞に輝くなど上位入賞の常連となっている。
品評会は2日、横浜市で開かれ、スタンダード93点、スプレー17点の計110点が出品された。審査員は花きの各団体や流通関係者、学識経験者らが務めた。
石川さん夫妻の3席のバラはスプレーの「藤波」で、薄紫のフジ色が特徴。7席はスプレーで山吹色の「玉かづら」が選ばれた。
和歌にちなんだシリーズの育種を手がけており、品評会では、2021年に「唐紅(からくれない)」で最高賞の農林水産大臣賞、22年は「貴船」、23年は「春霞」でそれぞれ2席に入っている。石川さん夫妻は「両親や周りの皆さんのサポートがあって、受賞につながった。今後もおかげさまの心を忘れず、日々努力していきたい」と話している。(古賀真理子)