JAグループ佐賀は、コメを出荷した農家に前払いする概算金について、下限となる「保証額」を2025年産米から提示する。初の取り組み。概算金は例年9月に設定しているが、コメの集荷競争が激しい中、早い段階で農家に下限額を示すことで集荷率を高める狙いがある。「集荷が増えれば供給や価格の安定が図れ、農家組合員の手取り額向上で持続可能な生産にもつながる」(JAさが幹部)としている。
4月中旬の県内4つのJA組合長が集まる委員会で承認した。生産者概算金の「保証額」は、うるち米で主力品種の一つ、さがびよりが1等米60キロ当たり2万3千円(税込み)、夢しずく、新品種のひなたまる、ヒノヒカリが各同2万2500円。県内で一番早く出回る七夕コシヒカリで2万6千円。もち米のヒヨクモチは2万4千円。