16日から窯出し展を開く勝田文博さん=神埼市神埼町の日の隈窯

 神埼市神埼町の日の隈窯で16日から、窯出し展「烽(とぶひ)展」が開かれる。伝統の尾崎(おさき)焼や和紙染めの陶器約500点が並ぶ。入場無料。19日まで。

 窯主の勝田文博さん(74)は、約700年前にモンゴルから伝来したとされる尾崎焼を継承している。釉薬を使わず、土が乾燥する前に磨いて表面を滑らかに仕上げる。黒く艶やかな色合いは、焼いた後に燻(いぶ)して炭化させることで生み出す。地元の土や岩絵の具を使った和紙染めの作品も展示する。

 勝田さんは「尾崎焼を継承して45年目の節目。自然の中で作品が生まれていることを感じてほしい」と話す。長女恵里沙さんの陶器アクセサリーも販売し、茶席(16日のみ)、抽選会もある。午前9時半~午後5時半。問い合わせは同窯、電話0952(53)3018。(上田遊知)