クイズも交えた出前教室で金融について学ぶ生徒=佐賀市の佐賀女子高

 佐賀県銀行協会の「高校生のための金融リテラシー向上出前教室」が、始まった。初回は佐賀市の佐賀女子高3年生253人を対象に、同協会の専任講師が収支のバランスを考えた家計管理やローンなどについて解説、金融トラブルに注意するよう呼びかけた。

 大人になる前の高校生に金融の知識を身に付けてもらおうと、同協会が県、県金融広報委員会と連携して本年度から開始。銀行OBらの専任講師が高校に出向いて授業をする。

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 佐賀女子高で8日開かれた初回講座では、講師の松林賢さんが、家計管理では収入と支出のバランスを考え、優先順位をつけてお金を使うことが大切と助言した。18歳から組めるローンやクレジットの仕組みや利用時の注意点についても説明。「お金に関する知識や判断力を持ち、夢を実現するためにお金としっかりつきあって」と話した。

 詐欺などのトラブルや高額報酬をうたう闇バイトについても「友人からの勧誘でも注意を。絶対にもうかる話はない。何かあったら一人で悩まず相談を」と注意喚起した。

 教室で学んだ永渕ほのかさんは「金融リテラシーについて知ることができ、ニュースでしか見たことがなかった金融トラブルを身近に感じ、危機感を持てた。お金を使う優先順位を考えて、貯金を頑張りたい」と話した。(北島郁男)