産学官民が連携する人材育成の事業「CREATIVE LINK SAGA」の発足式=佐賀市のアイスクエアビル

 佐賀市は、地域課題や事業課題をビジネスチャンスに変え、佐賀で働く場の魅力向上につなげようと、産学官民21団体が連携する人材育成の取り組みを始めた。最先端技術やビジネス動向を学ぶほか、人脈や視点を広げるため組織を超えた交流会を定期的に開く。

 新たなつながりを作り、可能性を広げるとの意味を込め名付けた「CREATIVE LINK SAGA(クリエイティブ リンク サガ)」の取り組み。8日に開いた発足式には自治体や大学、商工団体の関係者35人ほどが参加した。

 坂井英隆市長は、人口構造の変化や技術革新に触れ「大きなチャンスが訪れていると感じている。新しい未来を切り開くため、若者の挑戦を後押しする取り組みを広げていってほしい」と協力を呼びかけた。

 ITや映像、デザインの知識や技術のほか、問題を発見し、その問題に対する解決策の提案ができる思考法・発想法も学べる。学生と社会人混合チームで、市内企業とも連携しながら実際の課題解決に取り組むワークショップもある。若手の意見を生かしていくためには、経営層の理解促進も不可欠となるため、経営者向けの勉強会も開く。

 受講希望者向けオリエンテーションを16日午後5時から、アイスクエアビル5階で開催。28日以降、本格的に人材育成プログラムを始める。

 問い合わせは市経済政策課、電話0952(40)7101。(川﨑久美子)

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