地域おこし協力隊員に就任した東畑光晴さん=伊万里市大川内山

 伊万里市の地域おこし協力隊員として4月下旬に着任した。窯元が集まる観光地の大川内山を拠点に、焼き物文化などを生かした地域の魅力向上と情報発信に取り組む。

 東京都出身。慶応大で過疎地域の再生をテーマに研究し、再生とは「人が住み続けるための環境づくり」と思うに至った。卒業したら実際に暮らしてみたいと地方移住のサイトで探し、大川内山の文化や風景に引かれてこの地を選んだ。

 窯元でつくる伊万里鍋島焼協同組合に所属する。今年は鍋島藩窯の開窯350周年に当たり、記念事業の手伝いが主な仕事になる。「地域の持つポテンシャルが十分に生かされていない」と感じていて、情報発信にも力を入れたいという。

 周囲から「君のような人に地域を変えてほしい」と声をかけられ、期待の大きさに張り合いを感じながら一歩を踏み出した。「僕の方も、新鮮な驚きにたくさん出合えることを期待しています」(青木宏文)