早稲田大を創設し、内閣総理大臣を2度務めた佐賀市出身の大隈重信を顕彰する「大隈祭」が11日、同市の大隈重信記念館で開かれた。早大応援部が応援歌や校歌をささげ、卒業生や大学関係者、地域住民ら約300人が功績をしのんだ。
応援部の男子学生、チアリーダーの7人が、早稲田佐賀中・高吹奏楽部の演奏に合わせ、機敏な動作と大きな声で応援歌「紺碧(こんぺき)の空」などを奉納した。校歌では来場者も立ち上がり、右手を上下に振りながら一緒に歌って会場が一体感に包まれた。
早稲田佐賀高時代は野球部に所属していた応援部の森太輝さん(21)=スポーツ科学部4年=は「高校時代、野球の大会で地元の方々の声援に力をもらった。こういう形で佐賀に戻って来ることができてうれしい。感謝の思いを伝えたかった」と笑顔で語った。
薩摩琵琶奏者の北原香菜子さんによる演奏や、昨年度の大隈スピーチコンテストで最優秀賞に輝いた早稲田佐賀中2年の近藤海斗さんら入賞者3人の発表、「早稲田大学歴史館」の袁甲幸さんによる記念講演なども行われた。(福本真理)