バレーボールSVリーグ女子のSAGA久光スプリングスのファン感謝祭「SPRINGS Fan Fes 2025」が10日、鳥栖市のサロンパスアリーナで開かれた。普段着の選手たちがゲームやダンスでコートを盛り上げ、約500人のファンと交流を深めた。
いす取りゲームやダンスバトル、ファンの中から「今日が誕生日の人」などを連れてくる借り人競争で盛り上がった。主将の栄絵里香選手は「こういう時間が私たちにとっては貴重で、リフレッシュできた。来季はもっともっと強くなったスプリングスをお見せしたい」と決意を述べた。
来場した地元鳥栖市の福永智己さん(14)は西村弥菜美選手のファンで「一生懸命ボールを追いかけ、ボールを上げようとする姿が格好いい」と話し、「シーズンスローガン『ONE』のようにファンと選手の一体感の強さがチームの良さと思う」と話した。
退団する3選手があいさつし、渡邊彩選手は「セミファイナルで負けた日、選手と同じくらい皆さんが泣いている姿を見て、本気で応援してもらっているんだと強く感じた」と語った。奥原花選手は「日本のファンはすごくて、アメリカにはこういうファンはいない。感謝の気持ちしかない」、チームに7年いた中川美柚選手は「どのチームより温かい応援で背中を押してくれる。私も何度も勇気づけられた」とファンへの思いを伝えた。
2季連続で主将を務めた元日本代表の大竹里歩選手の引退セレモニーでは大竹選手が最後のスパイクを決めてチームメートと抱き合い、背番号と同じ10回胴上げをされ、現役生活に幕を下ろした。(樋渡光憲)