現在、吉野ケ里歴史公園内の展示室で箱式石棺墓(せっかんぼ)のレプリカが公開されています。見た印象は「すごい!」の一言です。
「謎のエリア」と呼ばれている日吉神社跡地から2023年4月、弥生時代後期の有力者の墓と思われる箱式石棺墓が発見されました。発見当時、現地で実物が公開されました。興味津々で見入りました。写真もいろいろ撮りました。しかし、少し高い位置からの見学となり、角度も決まっていましたので、よく見えない部分もありました。
レプリカではこれまで見えなかった部分も確認ができます。そして、印象が変わったことがあります。石棺の中はかなり狭いと思っていましたが、レプリカを見るとそれほどではなさそうです。
プロジェクションマッピングを使いながら石棺墓を説明するビデオも流れていて、より興味が湧きます。身長160センチほどの人が埋葬されたという説明で、ほぼ同じ身長で細身の私はスッポリ入ってしまいそうです。吉野ケ里歴史公園に来られた際には、ぜひレプリカをご覧ください。ますます吉野ケ里遺跡が楽しめると思います。(吉野ケ里ガイド・福田幸夫)