顔も体も泥まみれになりながらVサイン=鹿島市音成の七浦海浜スポーツ公園

泥の中で相撲を取る生徒たち=鹿島市音成の七浦海浜スポーツ公園

腰近くまで泥につかって綱引きをする生徒たち=鹿島市音成の七浦海浜スポーツ公園

 有明海の干潟体験の幕開けとなる「潟開き」が25日、鹿島市音成の七浦海浜スポーツ公園であった。修学旅行で訪れた滋賀県の中学生が勢いよく干潟に飛び込み、泥まみれになって歓声を響かせた。

 今季の安全を願う神事の後、高穂中(草津市)の3年生28人が公園に到着。水着の上にTシャツと短パンを着て、足袋をはいて海に向かった。最初は黒々とした泥を怖がっていた生徒たちも、綱引きや潟スキー、駆けっこを楽しみ、「動けん、助けてー!」と楽しそうに声を上げていた。

 宮川風右馬(ふうま)さんは「全身泥に埋まりながら全力疾走できる場所はほかにない。最初は『えー、泥かよ』と思ったけど、やってみると本当に楽しかった」と笑顔を見せた。

 干潟体験は10月ごろまでで、可能な時間はその日の潮による。昨季は6千人以上が体験したという。

 体験できるのは土日祝日とゴールデンウイーク(26日~5月6日)、夏休み。料金は小学生以上900円、幼児600円。15人以上の団体の場合は予約が必要。問い合わせは道の駅鹿島、電話0954(60)5040。(矢野耕平)