佐賀県を舞台としたオリジナルアニメ映画「ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス」が、10月24日に全国公開されると公式サイトで発表された。作中のアイドル「フランシュシュ」が宇宙へ飛びだした新ビジュアルや、開催中の大阪・関西万博にちなんだ「佐賀万博」を舞台としたストーリーも解禁された。
主要キャストや監督が発表され、フランシュシュの源さくら役の本渡楓さんや二階堂サキ役の田野アサミさんらテレビ版を演じてきた声優陣が名を連ねた。総監督は、同作にこれまで絵コンテや演出として携わり、アニメ「ONE PIECE」の初代シリーズディレクターや劇場版監督としても知られる宇田鋼之介さん(MAPPA)が務める。
同作の公式ユーチューブが25日に開設され、劇中の映像などを使用した約1分の新映像がアップされた。映像では、広大な平野に建設された巨大パビリオンの周囲をバルーンが飛び交う「佐賀万博」の会場や、存亡の危機にさらされる佐賀の街、脅威に立ち向かうフランシュシュが描かれた。
出演は公表されていないが、テレビ版で佐賀県出身の声優・古賀葵さんが演じた天吹万梨阿や佐賀空港(佐賀市川副町)、遊園地のメルヘン村(武雄市)、パチンコ店のディー・ツー(伊万里市)とみられる施設なども登場した。
5月2日から、全国の映画館などで特典付き前売り券の販売が始まる。映画化発表から約4年後の劇場公開となり、宇田総監督は「待ちわびた皆さんの期待に応えるべく、がっぷり四つで作品と向き合いました。ファンの方々もそうでない方もぜひ楽しんでください」とコメントした。
アニメはゾンビとなりよみがえった少女たちが、佐賀を救うアイドルを目指し活躍する物語。18年に放送されて人気を博し、21年には続編「ゾンビランドサガ リベンジ」が放送され、同年に映画化も発表されていた。(小島発樹)
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